認知症の母と久しぶりの回転ずし、なぜかわたしが癒された

ものわすれ外来が終わったあと、9か月ぶり? に母を回転ずしに連れて行きました。

昔は通院終わりは回転ずしと決まっていたのですが、タクシーやレンタカーでの母の失禁がトラウマになったり、骨折したりして、回転ずしから自然と足が遠のいていたのです。それでもまた行こうと思った理由からお話しします。

なぜかタイミングが合う通院の日

この日はあらゆることのタイミングがよくて、例えば車の運転中、ずっと青信号とか、ものわすれ外来の待ち時間が30分以下とか、回転ずしの入口前の駐車場が開いていたとかとか。

これだけ条件が揃えば、母のリハパンにおしっこが溜まっていないだろうということで、トラウマを抱えながらも回転ずしへ行きました。

母は12貫のパック寿司を一度に見ると、おなかいっぱいで食べられないと言うのですが、回転ずしの1皿になるといくらでも食べられます。わたしは注文をしたり、しょうゆをかけたり、ワサビをつけたりして忙しいのですが、他の料理よりも食事介助はだいぶラクです。

以前のブログ記事で、母の食事介助が大変だった話を書いたのですが、回転ずしはわたしの食事介助をラクにするだけでなく、エンタメ性もあるので若干気分が上がりますし、母も喜んでくれます。

2024年は特に大変な介護が続いて、エンタメ要素に欠けていたところがあったので、久しぶりの回転ずしにむしろわたしのほうが癒された感じです。

わたしは食事を作らなくていいし、食器を洗わなくていいし、買い物も行かなくていい。そして食事介助もラクで、母も喜んでいる。やっぱり回転ずしに定期的にいかないと、わたしもストレスがたまるんだなと改めて気づきました。

今までどおり母を外食に連れて行きたい気持ちはあったので、失禁をたくさん吸収する尿とりパッドでも仕込んで、またルーティーンとして回転ずしを復活させたいと思っています。

ただ久しぶりの回転ずしで母のおなかがビックリしてしまったのか、わたしの心が若干折れかけた事件が起こりました。次の次の記事でその話を書きますが、そういう意味でもたまには回転ずしと誓ったところです。

今日もしれっと、しれっと。


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東京と岩手の遠距離介護を、在宅で11年以上続けられている理由のひとつが道具です。介護者の皆さんがもっとラクできる環境を整え、同時に親の自立を実現するために何ができるかを実践するための本を書きました。図表とカラーで分かりやすく仕上げました。

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ABOUT US
工藤広伸(くどひろ)介護作家・ブロガー
1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住。
2012年から岩手でひとり暮らしをするアルツハイマー型認知症で難病(CMT病)の母(81歳・要介護4)を、東京からしれっと遠距離在宅介護を続けて13年目。途中、認知症の祖母(要介護3)や悪性リンパ腫の父(要介護5)も介護し看取る。認知症介護の模様や工夫が、NHK「ニュース7」「おはよう日本」「あさイチ」などで取り上げられる。

【音声配信Voicyパーソナリティ】『ちょっと気になる?介護のラジオ
【著書】親の見守り・介護をラクにする道具・アイデア・考えること(翔泳社)、親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと(翔泳社)、医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか