認知症の経過報告(8週間目)

経過報告が2か月目終了し、次から3か月目です。認知症の母(69歳)が、コウノメソッドと出会ってどのような認知症の経過をたどるのか、ブログに残していきます。

認知症の母の状態と、現在行っている認知症治療

・アルツハイマー型認知症と診断されたのが、2013年4月上旬?
・症状自体はおそらく1年前、祖母が子宮頸がんで入院して家で1人になってから一気に悪化
・脳の委縮はほとんどなく、軽度の認知症と診断
・現在服用しているのは、フェルガード100Mのみ。1日2包服用を服薬管理タペストリーを使って、本人が管理
・8週目はわたしは実家に滞在

8週目は母が風邪をひく

8週間目は風邪をひいていたので、いつもなら祖母の病院まで連れて行くということを週2回するんですが、今週は週1回のみ。その風邪にまつわるエピソードなんですが、認知症の母に説得を試みてもだめだので、受け入れていることがあります。

・風邪薬を飲むと、目が冴えるので、寝る前に飲まないようにしている
・ルル顆粒じゃないと効かないので、それ以外は飲まない

わたし的にはツッコミたいんですが・・・、『風邪薬飲んだら普通は眠くなるから、車の運転しちゃいかんのだよ!』 『市販の風邪薬を飲むより、病院行ったほうがすぐ治るよ』

最初はこういうツッコミを入れていたんですが、頑固さは増していますし、これを否定することで認知症が悪化するのもいやだし・・・ということで、最近は本人のやりたいようにやらせています。お仕事でもそうですよね~、イチイチ仕事のミスを指摘するよりも、本人に気づかせる、待つ・・・そして待つ。あの感覚は介護でも生かされるなと。

そして最近いつもブログでご紹介しているタペストリーを、わたしは見ているだけで本人がきちんと消化できるかどうかのチェックをしました。

服薬管理タペストリー↓
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なんか守れているような、守れていないような微妙なひとり服薬管理です。曜日を間違えて飲んだり、完璧ではありません。がしかし、飲まないといけないという習慣づけができたのが大きいので、とりあえずこのままでいこうと思います。甘い米ぬかサプリメントを飲まなきゃいけない!という意識づけには成功しました。

毎週何か経過報告の都度イベントがあれば、記事にしやすいのですが、何もない週もありますよね・・・・これはこれで安定している証拠だと思っています。


結論

何か変わった点は特にない週でした。この2か月間で見ると、いい安定はしていると思います。看護師さんも定期的に来てくれているので、もうちょっとしたらコウノメソッド実践医とこれからについて話す時期が必要かなと思います。


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東京と岩手の遠距離介護を、在宅で11年以上続けられている理由のひとつが道具です。介護者の皆さんがもっとラクできる環境を整え、同時に親の自立を実現するために何ができるかを実践するための本を書きました。図表とカラーで分かりやすく仕上げました。

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ABOUT US
工藤広伸(くどひろ)介護作家・ブロガー
1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住。
2012年から岩手でひとり暮らしをするアルツハイマー型認知症で難病(CMT病)の母(81歳・要介護4)を、東京からしれっと遠距離在宅介護を続けて13年目。途中、認知症の祖母(要介護3)や悪性リンパ腫の父(要介護5)も介護し看取る。認知症介護の模様や工夫が、NHK「ニュース7」「おはよう日本」「あさイチ」などで取り上げられる。

【音声配信Voicyパーソナリティ】『ちょっと気になる?介護のラジオ
【著書】親の見守り・介護をラクにする道具・アイデア・考えること(翔泳社)、親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと(翔泳社)、医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか