今年の介護をブログで1年間振り返る

ムリなくできる親の介護

2018年を、このブログベースで1月から振り返っていきたいと思います!

1月の盛岡は、わたしが介護生活を始めて以来の寒さでした。母の寒さ対策をトイレに施すほど、きっつい寒さでしたし、雪もハンパなかったです。

トイレ ヒートショック 対策 高齢者

3月は、2年前にオファーを受けていた「認知症介護を倒れないための55の心得(廣済堂出版)」が台湾で翻訳されました。その本の読書会が台湾で開催され、わたしはFacebook動画で会場の様子を見ていました。

台湾の方からお礼のメッセージカードをネットで頂きまして、台湾の方にも通用するノウハウなんだと、ちょっとビックリしました。

この頃に新刊「ムリなくできる親の介護」(日本実業出版社)の企画書を書き、出版社を訪問して打ち合わせをしていました。

陪伴失智媽媽55則照護筆記 工藤廣伸

4月は静岡県裾野市で講演をしたのと、クローズドな場で企業人事を数社を集めての講演会がありました。ここでの出会いも、新刊に大きな影響を与えています。本の企画書を10本書くつもりでいたのですが、4月に1発で企画採用が決まり、飛び上がるように喜びました。

5月はリアル過ぎる認知症介護小説「老乱」(朝日新聞出版)をブログで紹介したところ、皆さん興味を持たれたようでAmazonの在庫が欠品するほどの人気でした。

認知症介護している人は、こういう小説を読むとき「リアル」と「フィクション」を比較してしまいます。小説だからと割り切ってもいいのに、どうしても自分の認知症介護と比較してしまいます。この小説は、医師が書いているので、描写に違和感がありません。

同じく5月に母と富士山旅行に行こうとしたら、天気が悪くて直前にキャンセルとなりました。

老乱

老乱

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6月は実家を光回線化して、来たるIOT社会に向けての準備をしました。2019年にその進捗を、このブログでご紹介したいと思います。取材で記者さんがあれだけ食いつくということはきっと、一部の介護者も興味あるかも。

光回線 在宅介護

7月は高知の友達に会うために、四国をグルっと旅行しようと思ったら、松山で西日本豪雨に直撃。恐ろしいほどの雨の降り方で、交通網が遮断されました。高知の友人に助けてもらったのですが、徳島空港から帰るつもりが、橋の崩落で急きょ高知空港に変更、無事帰京しました。

8月はわたしの処女作「医者には書けない!認知症介護を後悔しないための54の心得」(廣済堂出版)が、3年かけて3刷を達成をするという、うれしいニュースがありました。

本を出版しても、重版(≒増刷)は2割以下と言われています。ほとんどの新刊は、1回刷って終わることが多いなか、じわじわとわたしの本を購入してくださる方がいらっしゃる・・本当にありがとうございます!!

確かに講演会でお会いした方に、「近所の人に配った」「家族目線は貴重だから、介護職にも読んでもらった」とよく言われます。認知症介護の本は、これから必要になる人が増えていくので、そんな方々の元に届くといいなと思います。

認知症介護を後悔しないための54の心得 工藤広伸

9月からめちゃくちゃ忙しくなって、北海道胆振東部地震で札幌の講演会が延期になり、その頃に週刊金曜日、企業実務、洋泉社の認知症MOOKの仕事が重なって、はぁはぁ言いながら文章を書いていました。

10月は岩手・平泉と、横須賀市でした。横須賀って、日産の追浜工場見学以来20年ぶりだったのですが、すごくいい街だなぁと思いました。この10月に、再び母と富士山に行こうとしたら、台風で行くことができず・・。

11月は講演会が横浜、盛岡、茨城といろんなところであり、その移動中や合間に新刊の執筆と、ブログは今までどおり週3回の更新をしたので、かなり追い詰められた月でした。朝8時から夜9時まで、新刊の原稿を書いた日も、何日もありました。

12月はまさか奥さんが入院することになるとは思ってなく・・・新刊の執筆をしながら、わたしも体調を崩しました。目の疲れ方が異常で、頭痛がして、吐いて原稿をチェックするなんて、初めての経験でした。それでも、次の日には回復しました。

母の認知症テストも30点満点で15点で、やっぱり認知症の進行は進んでいるなぁと。75歳を過ぎ、いよいよ老いも進行していきますから、改めていろんな覚悟をし始めてます。

まだ都内の一部書店さんしか回ってないのですが、昨年12月に出版記念イベントでお世話になった、紀伊國屋書店新宿本店さんにご挨拶に行ったら、早速追加注文をかけたと言ってました。

介護本エリアには「絶対にないタイプのPOP 」が飾ってあるので、年末年始は書店の店頭に足を運んでみてください!久しぶりに親に会って、祖父母に会って、忘れていた・考えないようにしていた介護を思い出す時期が、まさに今なんです。

正月休み中は「そろそろ介護のことも意識しなきゃな~」って思っていたのに、成人の日を過ぎた頃には忘れ、気づくとお盆・・・そうやって5年以上、介護のことを先送りしている方、いると思います。そんな方が本を手に取って、意識を変えてもらう、気づきを得てもらう、そんな仕掛けになっています。

今日もしれっと、しれっと。


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【わたしの書いた最新刊】
東京と岩手の遠距離介護を、在宅で11年以上続けられている理由のひとつが道具です。介護者の皆さんがもっとラクできる環境を整え、同時に親の自立を実現するために何ができるかを実践するための本を書きました。図表とカラーで分かりやすく仕上げました。

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ABOUT US
工藤広伸(くどひろ)介護作家・ブロガー
1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住。
2012年から岩手でひとり暮らしをするアルツハイマー型認知症で難病(CMT病)の母(81歳・要介護4)を、東京からしれっと遠距離在宅介護を続けて13年目。途中、認知症の祖母(要介護3)や悪性リンパ腫の父(要介護5)も介護し看取る。認知症介護の模様や工夫が、NHK「ニュース7」「おはよう日本」「あさイチ」などで取り上げられる。

【音声配信Voicyパーソナリティ】『ちょっと気になる?介護のラジオ
【著書】親の見守り・介護をラクにする道具・アイデア・考えること(翔泳社)、親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと(翔泳社)、医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか