認知症の経過報告(1年と25週・26週間目)うんこのはなし

まずは祖母のうんこのはなし

(食事時は読まないでくださいね) うんこに関しては、母は初期の認知症なのでひとりでトイレに行けます。

亡くなった祖母はやや高度の認知症だったので、弄便(ろうべん・便をもてあそぶ)がありました。病院の壁につけたり、病衣をあまりに汚すのでつなぎパジャマを購入するように病院から言われました。

便対策ができているつなぎパジャマなのに、祖母はどこからか手を入れてしまい、結局パジャマは便まみれ。病院の方がパジャマの下洗いしてくれて、わたしが病院に洗濯物回収に行くと、カゴの中にビニールにくるまれたパジャマが入っていたものでした。

便をいじらない時のきれいな洗濯カゴ↓
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そのビニールを車に積んで自宅に運んで、母が洗濯というのを1年近くやっていたのですが、うんこは臭い!老人臭もすごかったので、車の中がえらい事になって・・・で、っていうアンモニアも消しちゃう臭い消しスプレーを使って、臭いを緩和しておりました。

つなぎパジャマに臭い消しスプレーをかけて、祖母に着させる
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母のうんこのはなし

この経過報告は母のことなんで、うんこでも 「検便」 のほうです。大腸がん検診を受けてもらうために5日間で2回、便をとる必要がありました。母は認知症ですので、口頭で 「検便とってね」 と伝えたところで忘れるじゃないですか!だから、

わたし:「今から、大する?」
母:「いや、小よ。」

トイレに行く都度、声かけをしました(笑)毎回トイレに行く都度、わたしが確認するもんで、

母:「そんなに言われたら、出るもんも出ないじゃない」

普通ならこのコトバ、何にも感じないはずですが、わたしの場合は、

わたし:「そんなに言われたら?言った事覚えているよ~」

と変に感動してしまうのでした。でも、わたしが外出する時もあるので、トイレの内側の扉をこうしました。

便座に座ったら、イヤでも目に入る位置に貼ってみました↓
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そしたら案の定、朝6時というお年寄りタイムに自分で採取したみたいでした。

正直、手順どおり便が採取できているかは不明です。1回目と2回目の容器間違えているし・・・見たくないけどチェックしたら、茶色く濁ってました。

うちは車がないので、バスで30分かけて病院まで検便を運びました。今回はものわすれ外来の受診と、この大腸がん検診のために帰省したので、目的達成です!

全然関係ない話ですが、昔の職場の同僚が健康診断で検便を持参したのですが、あろう事か検便の入った紙封筒を、電車の網棚に置き忘れ。駅員さんに当然、中身チェックはされるわけで・・・

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その方、小田急線で新宿経由で通勤していたんですけど、忘れ物(検便)の届け先がなんと小田原!新宿からだと、急行でも1時間30分かかる距離。バックに入れたくない心理も分かりますが、紙封筒に入れて運ぶのもね・・・小田原まで泣く泣く取りに行ってましたよ、アホだ~

今日のランチ

カレーのナンを食べるのに70年かかった母ですが、吉野家の牛丼も食べた事ないので食べさせてみました。おいしいといいつつ、ごはんが多かったみたいです。

しかし、どの店に行っても最初はおいしいといい、しばらくすると 「あの店まずかった~」 というのはなぜでしょう?毒を吐かない母ですが、お店に対しては毒を吐くんですよね・・・

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【わたしの書いた最新刊】
東京と岩手の遠距離介護を、在宅で11年以上続けられている理由のひとつが道具です。介護者の皆さんがもっとラクできる環境を整え、同時に親の自立を実現するために何ができるかを実践するための本を書きました。図表とカラーで分かりやすく仕上げました。

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ABOUT US
工藤広伸(くどひろ)介護作家・ブロガー
1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住。
2012年から岩手でひとり暮らしをするアルツハイマー型認知症で難病(CMT病)の母(81歳・要介護4)を、東京からしれっと遠距離在宅介護を続けて13年目。途中、認知症の祖母(要介護3)や悪性リンパ腫の父(要介護5)も介護し看取る。認知症介護の模様や工夫が、NHK「ニュース7」「おはよう日本」「あさイチ」などで取り上げられる。

【音声配信Voicyパーソナリティ】『ちょっと気になる?介護のラジオ
【著書】親の見守り・介護をラクにする道具・アイデア・考えること(翔泳社)、親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと(翔泳社)、医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか