認知症の経過報告(51週間目・52週間目)・1年が経過した!

服薬管理

認知症の経過報告シリーズも、今回でなんと1年!

この1年というのは、発症してから1年ではありません。コウノメソッドで認知症治療を開始して、ちょうど1年が経過したという意味です。書き始めた頃は、ブログへのアクセスもほとんどなかったのが、今ではたくさんのアクセスもあり、よく続けられたなぁ・・・そう思います。

1年前の今頃はというと、

1.サプリメントは、フェルガード100Mを飲んでいた
フェルガード

2.アルツハイマー型認知症と診断されていた(今はピック病)

1.のフェルガード100Mはアルツハイマー型認知症のサプリメント、うちはピック病用のフェルガードBを服用中。

3.服薬管理に苦労していた
服薬管理

写真は、初代服薬管理用タペストリーです。自分でサプリに日付を書いていたのですが、全く守れません。2代目、3代目と経て、1年経った今では看護師さんや薬剤師さんのアイディアのおかげで、ひとりで管理できてます。

4.わたしが東京にいるのか、実家にいるのか を理解できない

以前は、電話がよく鳴りました。

「今日は何時に帰ってくるの?」

「いや、今東京だから」

このやりとりが1年前はかなりありましたが、今はというとカレンダーの予定を見る習慣(丸印がついていると、わたしが帰省する)がついているので、電話は鳴りません。

5.出て行った夫の帰りを待つ行動が多かった

初期の頃あった、最も切ないストーリーです。誰も吸うはずのない灰皿が客間にセットされていたり、帰ると玄関になぜかスリッパがセットしてあったり、親戚の家に妄想電話をしたり・・・ 祖母の葬式でバッタリ会ってしまったので、今は全く言いません。

1年を振り返ると、今では当たり前の服薬管理に苦労したり、電話をいっぱい受けていたりしたんだなぁと。今はそれら症状はありませんが、

・被害妄想
・取り繕い
・人の話を聞かない、やや暴走気味

「取り繕い、人の話を聞かない、暴走気味」 というところは、1年前よりも進んでいます。

以前、下記グラフを使いましたが、わたしの感覚値としては、赤い線で1年は経過したなぁと思っています。認知症の症状は若干進行したけど、黒い線の何もしなかった時よりかはよい という感じです。

認知症状態

認知症のお薬とか、コウノメソッドとか これで改善までいってくれればうれしいんですが、現状維持でも十分です。たぶん、お薬やコウノメソッド以外の日常生活が重要なんでしょうね。

2年目に突入しますが、経過報告のネタがないくらいが症状としては落ち着いていていいんですが、何もない週はさすがにないですね。次に試す薬としては、ウインタミンが候補として挙がってます。

フェルガードBに変えて1か月が経過しましたが、特に大きな出来事もなく、いつも通りという感じです。普通に考えると、この文章からは効果なしと見えるのかもしれませんが、いつも通りはわたしにとってはOKという意味なので、このままキープしてほしいですね。


にほんブログ村 介護ブログへ


【わたしの書いた最新刊】
東京と岩手の遠距離介護を、在宅で11年以上続けられている理由のひとつが道具です。介護者の皆さんがもっとラクできる環境を整え、同時に親の自立を実現するために何ができるかを実践するための本を書きました。図表とカラーで分かりやすく仕上げました。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

ABOUT US
工藤広伸(くどひろ)介護作家・ブロガー
1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住。
2012年から岩手でひとり暮らしをするアルツハイマー型認知症で難病(CMT病)の母(81歳・要介護4)を、東京からしれっと遠距離在宅介護を続けて13年目。途中、認知症の祖母(要介護3)や悪性リンパ腫の父(要介護5)も介護し看取る。認知症介護の模様や工夫が、NHK「ニュース7」「おはよう日本」「あさイチ」などで取り上げられる。

【音声配信Voicyパーソナリティ】『ちょっと気になる?介護のラジオ
【著書】親の見守り・介護をラクにする道具・アイデア・考えること(翔泳社)、親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと(翔泳社)、医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか