高齢者の便もれ問題を『ライフリー さわやか 軽い便モレパッド』で解決する

水洗トイレ

認知症の母の尿もれ問題は、今から4年前に尿パッドを使ってもらうことで、「なんとなく」解決しました。

尿パッド

尿パッドの良かった点は、被害が敷きふとんやシーツ、パジャマ等まで拡大しなくなったこと、悪かった点は尿パッドを廃棄せずに、洗濯機やトイレに流してしまうことです。

今回、新たな課題として浮上してきたのが、便もれ。といっても、今に始まったことではなく、何年も便もれ処理はやってきました。

ただ、尿もれほど頻度が多くなかったのと、大量ではなく「ちょいもれ」程度だったので、それほど問題視していませんでした。しかし、1週間の帰省で1回から2回に増え、この前帰ったときはほぼ毎日、便もれ処理をしておりました。

母のいいかげんな便もれ処理

便もれで多い時間帯は夜中で、日中もたまにあります。

母はお尻についた便をまずはウォシュレットできれいにしようとするので、便座が汚れていることがあります。その後お風呂場に移動し、シャワーで洗い流すため、お風呂の床、排水溝に便が普通に残っています。便つきパジャマがお風呂場に置いたままになっていることもあります。

また、タオルを使ってお尻を拭くことがあるので、タオルが汚れていることもあります。トイレットペーパーで処理をして、それがお風呂場に残っていることもあります。

認知症なので、こういった処理をコンプリートできず、途中まで処理して忘れます。それでわたしが発見し、しれっと処理することになります。そんな状態なので、お風呂もトイレも使う前に便チェックを行ってから利用していて、アウトの時はすぐ掃除をします。

便なので、タオルやパジャマをそのまま洗濯機で洗うわけにもいきません。便臭に強い花王の消臭ストロングシリーズを使って、洗面器で下洗いしてから、洗濯します。

洗濯もお風呂場・トイレの大掃除も、使い捨てビニール手袋をしながら行います。紙などを使って拾った汚れ物は、驚異の防臭袋BOSに入れます。この袋にさえ捨てておけば、燃えるゴミの日まで臭うことはありません。

オムツを使えばいいじゃない?

母の認知症は順調に進行しておりますが、オムツに関してはまだプライドが許さない段階です。祖母や父の晩年はオムツでしたし、そのオムツの在庫は残っているので、いつかは利用する日がきますが、まだです。

介護現場でも安易なオムツ使用は避ける動きもありますし、わたしもギリギリのところまで使わないようにしようと思ってます。

便もれ頻度は増えているのですが、量はちょいもれ程度。尿もれパッドのような軽度の便もれパッドがあれば・・・と思っていたら、やっぱりありました!

ライフリー さわやか 軽い便モレパッド

これから母に使ってもらう商品は、「ライフリー さわやか 軽い便モレパッド」です。2017年発売の商品なので、割と新しい商品です。10枚入りで500円前後なので、尿パッドよりはかなり割高です。

尿パッドは、母も女性ということで、認知症でも理解できたため導入できたと思っています。しかし、便もれパッドは見たことがないと思うので、認知症の母が新しく使いこなせるかどうかは、疑問です。

ただ、母に便もれパッドを使ってもらえば、わたしの作業時間が大幅に短縮します。尿パッドを使ってもらったときは、3か月くらいかかったかな・・・あの時よりも認知症が進行しているので、かなり苦労すると思います。挫折する可能性もありますが、とりあえずチャレンジしてみたいと思います。

この商品は男女兼用ですし、50代以降で便もれリスクがある方は利用している方もいるようです。女性の出産後や更年期、男性の痔、下剤を多く服用する方などにいい商品みたいです。

もう2つ課題がありまして、尿パッドとの併用ってできるのだろうかということ、そして近くのドラッグストアで売ってないので、Amazonで購入することになりそうです。それほどニーズはないのかもしれませんね。

今日もしれっと、しれっと。


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2件のコメント

くどひろ様

今まさに、母の便もれが一番気になっていることです。
尿もれはなかったので、いきなり便もれに遭遇することになり
この便もれパッドを検討しました。
しかし、くどひろ様も書いておられるように
認知症の母が使いこなせるとは思えなかったため
結局は、尿もれパッドで代用することにしました。

現在、時折使ってはいるものの、常用していないようなので
脱衣所やトイレで、汚れた下着の発見が相次いでいます。
どうしたら、日常的に使ってもらえるようになるのか
頭を悩ませているところです。

hakoさま

あら、同じ悩みですか!
尿パッドで代用、うちも実質そんな感じです。尿パッドとの併用はやはり難しいようなので、便パッドを定着させるか、しばらく後処理に専念するか考えております。

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ABOUT US
工藤広伸(くどひろ)介護作家・ブロガー
1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住。
2012年から岩手でひとり暮らしをするアルツハイマー型認知症で難病(CMT病)の母(81歳・要介護4)を、東京からしれっと遠距離在宅介護を続けて13年目。途中、認知症の祖母(要介護3)や悪性リンパ腫の父(要介護5)も介護し看取る。認知症介護の模様や工夫が、NHK「ニュース7」「おはよう日本」「あさイチ」などで取り上げられる。

【音声配信Voicyパーソナリティ】『ちょっと気になる?介護のラジオ
【著書】親の見守り・介護をラクにする道具・アイデア・考えること(翔泳社)、親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと(翔泳社)、医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか