認知症の母の「夜中のこだわり行動」対策|寝室の押し入れにベビーガード設置

3年前、母が夜間にリハパンを脱いで失禁するようになったとき、すぐに場所がわかるようにとアイリスオーヤマの小さな棚を寝室に設置しました。棚にリハパンを並べておけば、認知症の母でも自分で取れる。そう考えたからです。

その運用を3年続けてきました。ところが最近、母が突然その棚に「ロックオン」するようになったのです。

リハパンが見えるので、認知症の母でもすぐにわかる

最初は、箱からビニール手袋を大量に取り出すだけでしたが、トイレクイックルを容器から出して居間へ運ぶようになり、そのうち下段に置いていたポータブルトイレ用の処理袋を、寝室の床いっぱいに一枚一枚並べたり、タンスの中に片付けたりするようになったのです。

こだわりが始まると、一晩中続きます。母の睡眠時間は気づけば2時間になっていました。

寝室に気になるものを置かないようにした

理由はシンプルでした。寝室に気になるものがあるから、触ってしまう。ならば置かなければいい。

3年お世話になった棚を撤去し、処理袋やトイレクイックルは押し入れの下段へ移動しました。しかし今度は、押し入れの中にあった布団用の吸水シートを取り出して並べ始めました。睡眠不足が続くのはまずい。

そこで、このブログではすっかりおなじみのベビーガードを、押し入れの扉に取りつけてみたのです。

押し入れに取り付けたベビーガード

押し入れにベビーガードをつけてよかった点

以前は押し入れの中にタオルケットや毛布を入れていたのですが、母がタオルと勘違いして失禁後に自分のお尻を拭いたり、床を拭いたりする事件が何度か発生しました。

特に毛布は洗濯が大変で乾くのに時間がかかります。タオルケットは乾燥機で乾かせますが、毛布はさすがに。それでタオルケットや毛布は、別の部屋に保管するようにしました。

しかしベビーガードをつけたので、タオルケットや毛布、敷布団も含めてすべて寝室に戻しました。母が絶対にいじれないベビーゲートの向こう側の部屋に保管していたので、ヘルパーさんは寝室とその部屋を行ったり来たりして大変でしたが、それもなくなりました。

どんどんベビーガードが増えていますが、母にはちゃんと寝て欲しいと思っていますし、わたしもしっかり寝たいので、これでいいと思っています。

今日もしれっと、しれっと。

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ABOUT US
工藤広伸(くどひろ)介護作家・ブロガー
1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住。
2012年から岩手でひとり暮らしをするアルツハイマー型認知症で難病(CMT病)の母(82歳・要介護4)を、東京からしれっと遠距離在宅介護を続けて14年目。途中、認知症の祖母(要介護3)や悪性リンパ腫の父(要介護5)も介護し看取る。認知症介護の模様や工夫が、NHK「ニュース7」「おはよう日本」「あさイチ」などで取り上げられる。

【著書】
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