2017年最後のご挨拶

年内最後のエントリとなります!

2017年を1月から12月までを、ブログ記事で振り返ります。

まずは1月。認知症の母が孫にお年玉をあげるための仕掛けから、ブログが始まりました。

認知症 お年玉

そして2月。2016年末から書き始めていた新聞初の連載がスタートしました。しんぶん赤旗日曜版さんって、どんな新聞なんだろう?という期待と不安、たくさんの人に読まれたい、書籍化されたら最高!という野心を秘めてのスタートでした。

知ってトクするしれっと認知症介護

3月は「Amazonほしいものリスト」を公開して、介護として人の力を借りてみては?という提案をしました。講演会等でもこの話をするのですが、「なに?その仕組み」と未だに驚かれます。

Amazonほしいものリスト 介護

4月は、最新作の自著でもちょっと触れた地域包括支援センターの話が、SNSでえらく拡散しました。地域包括支援センターに思うところがある介護者、意外と多いみたいです。

地域包括支援センター

5月はALSOKさんの徘徊対策新サービス「みまもりタグ」を、サービス前から宣伝しました。他メディアでも紹介したのですが、みまもりボランティアの数はどれだけ拡大しているかな・・・

ALSOK みまもりタグ 認知症 徘徊

6月は、4年間音信不通だった父が倒れたという一報から、わたしの忙しさは10倍増になりました。ここから2拠点遠距離介護が始まったのと同時に、新聞連載が終了して3作目の本を書き始めます。

母や祖母の介護のため、離職していたことを知っていた父。音信不通だったので、わたしがニートになっていると思っていたと思います。悪性リンパ腫で病院のベッドに横たわる父に、初めて2冊の自分の書いた本を見せました。ボーっとしていた父の反応はなかったのですが、父にオープンにしたことで「いろんなもの」を解禁しました。

7月は、父が余命1か月から3か月という宣告を受けます。3作目の本をこの時すでに書いていましたが、父親を在宅で介護・看取りするための親族間の調整が、意外と心理的には大変だったかもしれません。

悪性リンパ腫

8月は、久しぶりの講演会(福島・石川町)でした。すごく話しやすい会場で、お声かけ頂いて感謝しております。父親と悪性リンパ腫と戦うべく「花巻トロン」というがんサバイバーが集まる温泉に行ったり、ニッポン放送のラジオ「ひだまりハウス」にも出演しました。

9月は父が亡くなりました。ブログでこの不思議な闘病生活を綴ったのですが、皆さんすごく熱心に読まれていたようでした。不仲の父子が最後の3か月、共に「死」に向かって頑張り、ケンカして、ケンカして、そしてケンカして・・・わたしは、人生でそんなにケンカしたことなくて、ケンカした相手ランキング1位は間違いなく父です。

父が亡くなったあと、たくさんの励ましのコメントを頂きました。6年ブログを書き続けていて、本当によかったなと思えた瞬間でもありました。

そして、多くの小説家とお会いしました。すべての作家さんの本を父の遺体の横で読みまして、人生で3本の指に入るくらいの刺激を受けました。わたしは小説家ではないのですが、言葉を使って何かを伝えるという意味では共通しているので、いい要素を取り入れて今後の執筆に役立てようと強く思った月でした。

電動ベッド 頭の位置

10月は父の相続記事が、やたらと読まれました。1記事へのアクセスがハンパなかったです。亡くなったあとの手続き本って、すごく売れているのですが、その実践版みたいな感じで読まれたのだと思います。

遺族年金 夫 死亡 手続き

11月は3作目の本が校了をむかえ、発売前に著者販促をしまくってました。同時に父の遺したマンションのリフォームの見積もり、遺品整理などがあって、興味をもって読まれました。

遺産 マンション 賃貸 売却 どっち

12月に3作目の新刊「がんばりすぎずにしれっと認知症介護(新日本出版社)」が、発売となりました。発売6日目にして重版するという奇跡が起きました。新刊記念トークショーも大盛況で、こんなにうれしいことはなかったです。サイン会の時に、皆さんがブログを読んでくださるとお声かけ頂きました、最高の瞬間でした。

工藤広伸 プロフィール

Twitterのフォロワー数も1000人を超え、Facebookいいね!登録者数も950人を上回りました。5年以上かかってますからものすごくスローペースですが、それでもSNSでコメントを頂けるので、ブログを書くモチベーションになっております。

皆さま、2017年もこのブログを読んで頂いてありがとうございました!介護している皆さんに役立つ情報や家族目線の情報を、来年も発信し続けます!年明けは月曜日が元旦なので、元旦よりブログをアップします。

2018年もしれっと、しれっとまいりましょう!


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【わたしの書いた最新刊】
東京と岩手の遠距離介護を、在宅で11年以上続けられている理由のひとつが道具です。介護者の皆さんがもっとラクできる環境を整え、同時に親の自立を実現するために何ができるかを実践するための本を書きました。図表とカラーで分かりやすく仕上げました。

2件のコメント

くどひろさん、こんにちは。
今年の夏からのブログ読者になり、半年過ぎたんだなぁとしみじみ。「介護は突然やってくる」の言葉通りでしたし、身近に私ほど離れて遠距離介護をしている人がほとんどいない中、くどひろさんのブログに元気を頂きました。偶然にも同郷だったことも私にとっては有り難いことでした。
この記事を読んで、読み始める以前の記事は所々しか読んでいなかったと思い直し、地道に過去の記事も読んでいこうと思っています。
今年は、実家を出てから(高校卒業から)一番帰省回数が多い年になりました。来年はどうなるんだろうと不安もありますが、最近うつ病の母が回復してきたことで平常心で対応できそうな予感もしています。
1月からのブログも楽しみにしています。よいお年をお迎えください。

みーしえるさま

イベントに来て頂き、ありがとうございました!お手紙も読みました、大変ありがたかったです。
お土産は母と2人で食べたら、10分でなくなりました。

わたしも最初の年の帰省は30回ぐらいだったかもしれませんが、だいぶ落ち着いてきました。記事は800本近くあるので結構大変かもです、来年もよろしくお願いします!

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ABOUT US
工藤広伸(くどひろ)介護作家・ブロガー
1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住。
2012年から岩手でひとり暮らしをするアルツハイマー型認知症で難病(CMT病)の母(81歳・要介護4)を、東京からしれっと遠距離在宅介護を続けて13年目。途中、認知症の祖母(要介護3)や悪性リンパ腫の父(要介護5)も介護し看取る。認知症介護の模様や工夫が、NHK「ニュース7」「おはよう日本」「あさイチ」などで取り上げられる。

【音声配信Voicyパーソナリティ】『ちょっと気になる?介護のラジオ
【著書】親の見守り・介護をラクにする道具・アイデア・考えること(翔泳社)、親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと(翔泳社)、医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか