2023年の介護を1月から振り返る

2023年の介護は、「これからも遠距離在宅介護を続けていくための覚悟を決めた1年」だったと思います。ブログ記事で振り返っても、なりふり構わず現実的な対策をしていました。それでは1月から順番に、振り返っていきたいと思います。

2023年1月

1月のトピックというか、11年の介護の中で最もつらかったと言っていい、母の白内障の手術がありました。読者の皆さま、認知症が進行する前に白内障の手術は受けてください。

そしてベビーガードは、わたしの精神状態を安定させてくれました。元々はこの月に常時リハパンに切り替えたので、母がリハパンを洗濯するのを防ぐためにつけたのですが、冷蔵庫にも取り付けました。

2023年2月

冒頭で書いた超現実路線を、ブログで今後の方針として宣言したのが2月でした。母がタオルを使い回すので、その対策もしました。貼り紙や口頭で伝えて、何とかできるレベルにはもうないということですね。

2023年3月

3月は、使わなくなった母の携帯電話を解約しました。委任状を持ってドコモショップへ行ったわけですが、10年前の自分の行動に対して思わず「おまえ天才だな!」と言ったほど、ナイスなことをやってました。

2023年4月

4月は認知症の母の食事問題。とんでもない料理を作っていたことが発覚して、190を超える高血圧も遠因? こういった料理をこれまでも作っていた可能性があったので、冷凍弁当のテストをしました。

結局テストのみで終わりましたが、昔嫌いだった『焼きそば』を献立に加えられるようになり、わたし的に少し救われました。

2023年5月

5月に(正確には4月)、母は要介護3から要介護4になりました。さらに身体障害者手帳の取得をして、介護保険サービスに加えて、障害福祉サービスの利用もできるようになりました。白内障術後の目薬も4か月で終わり、地獄から解放されました。

2023年6月

6月から新ケアプランがスタートしまして、デイサービスの回数が週3回から4回へと増えました。また災害時の避難用の連絡パックも作成しました。

2023年7月

7月からというか、2023年頭から尿失禁が増え、寝室の畳の汚れがひどいことになってきたので、DIYでクッションフロアを貼りました。めちゃめちゃ快適で、掃除の時間が大幅短縮されました。意外と反響の大きかった記事、洋式便座の前がなぜ便で汚れるのか? も7月でした。

2023年8月

母が節目の80歳を迎えました。認知症発症から11年以上が経ち、よくここまで来れたよなと思います。あとは10年ぶりに介護施設の見学に行きました。

2023年9月

8月に受けた母の健康診断の結果が、9月に返ってきました。肺がんの要精密検査と言われ、10月に緊急で帰省しました。

2023年10月

要精密検査を行い、その結果も分かりました。そして実家のお皿が割れたり、黒ずんだりして不思議だったのですが、その理由に驚きました。

2023年11月

母に向かって、タンスが倒れてきました。めちゃくちゃびっくりしたのですが、その理由とは? しっかり対策もしました。そして介護は、12年目に突入!

2023年12月

12月は寒くなってきたせいか、尿失禁の対策の話ばかりでした。つい最近の話で、とうとうリハパンを別のものに早く変えて欲しいとのご依頼がデイからありました。残ったリハパンは家で消化していきます。

ということで、振り返ると失禁対策の話が多かったのかもしれません。今までは夜間の失禁のみでしたが、だんだん日中も増えてきて、その対策をいろいろやった1年だったのかもと、振り返ってみて思いました。でもやっぱり1番の思い出は、白内障の手術ですね。

音声配信voicyの最新回は、自立した化粧、歯磨きをしてもらう工夫です↓

今日もしれっと、しれっと。


にほんブログ村 介護ブログへ


【わたしの書いた最新刊】
東京と岩手の遠距離介護を、在宅で11年以上続けられている理由のひとつが道具です。介護者の皆さんがもっとラクできる環境を整え、同時に親の自立を実現するために何ができるかを実践するための本を書きました。図表とカラーで分かりやすく仕上げました。

2件のコメント

くどひろさん、お久しぶりです。
私の母は、ここ最近は気持ちが落ち着いていて、薬も少し減りました。おかげで、私も精神的に安定した生活しています。

そんな中、この秋に義父が倒れて入院。それがキッカケで義母の認知症が悪化!
幸い義父は脅威の回復をみせ、3ヶ月の入院後に退院し、自宅に戻ることが決まりました。

私が直接動くことは現時点ではなく、夫と義妹が1人暮らしになった義母に対応しています。
案の定、面倒な問題が次々と。コンセントを抜く問題や入浴しない件について、くどひろさんのブログを夫に紹介しました。夫は興味を持ってくれたようですよ。

様子を聞くだけでも大変そうです。それに比べれば私の母は認知症ではないな、と実感しました。物忘れは酷いですけどね。

いつの日かトイレ問題も参考にさせて貰う時がくるかもしれません。そうならないことを祈るばかりです。

くどひろさん、1年間お疲れ様でした。
そして、来年も活躍お祈りしています。

みーしえるさま

ご無沙汰しております。

精神的に安定した生活、すばらしいですね! 旦那様にブログを紹介して頂き、ありがとうございます。

よいお年をお迎えください!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

ABOUT US
工藤広伸(くどひろ)介護作家・ブロガー
1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住。
2012年から岩手でひとり暮らしをするアルツハイマー型認知症で難病(CMT病)の母(80歳・要介護4)を、東京からしれっと遠距離在宅介護を続けて12年目。途中、認知症の祖母(要介護3)や悪性リンパ腫の父(要介護5)も介護し看取る。認知症介護の模様や工夫が、NHK「ニュース7」「おはよう日本」「あさイチ」などで取り上げられる。

【音声配信Voicyパーソナリティ】『ちょっと気になる?介護のラジオ
【著書】親の見守り・介護をラクにする道具・アイデア・考えること(翔泳社)、親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと(翔泳社)、医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか